2012年 06月 07日
読書録の代わりに |
今日は、図書館へ行く日。車の都合で午後から行くことにした。返却4册の中、未読が1册ある。この頃、捗らなくなったことにもよるが、忙しかったのも事実。それに夜の読書が視力の衰えで辛くなった。日中はバタバタして集中できない。
そこで、感想文や筋書き紹介の代わりに、表紙の紹介文など書いておくことにする。
5月~6月初旬までに読んだ本は
認知症にさせられる! 浜六郎 幻冬舎新書
著者は大阪大学医学部卒の内科医師。NPO法人医薬ビジランスセンター理事長。
医薬情報誌「正しい医療と薬の情報」を創刊。「薬のチェックは命のチェック」「高血圧は薬で下げるな」などの著書がある。
≪高齢者は入院するとボケる」とはよく聞く話だが、その多くは、薬が原因の単なる一時的な認知障害(せん妄)に陥っているだけ。にもかかわらず、その状態を「認知症が始まった」と判断し、さらに薬を増やし医者が多くいる。不要な薬を何種類も飲み続けることで、認知症にさせられてしまう悲劇を、どうしたら防げるのか。間違いだらけの診察・投薬から家族を守るために身につけたい薬の知識。処方されたら要注意の薬剤リスト付き。≫
成る程、と思い読み始めたが、薬の名前や副作用など、複雑で理解するのが難しかった。
症例で、投与された薬をやめたら、呆け症状が治った例などあげているが、一般には薬のチェックなど難しい。要するにこの本を買って手元に置き、リストにあげられている薬ではないかチェックするしかない。また、この頃、「病院へ行くな」とか医療、健康食品に関する本が、やたらと刊行されていて、惑わされる人も多いと思う。
「海」 小川洋子 新潮社
短編7編収録。読み始めたら、中の3編は読んだ記憶があった。「海」「風薫るウイーンの旅六日間」「ひよこトラック」は確かに読んでいた。拾い読みして返したのかも知れない。「博士の愛した数式」や「猫を抱いて象と泳ぐ」他、数冊読んでいるが、ほのぼのとファンタジーを感じる。
「歴史を探る・人生を探る」 池波正太郎 河出書房新社
「原っぱ」を読んでから、池波正太郎が好きになった。それまで、剣客ものも鬼平犯科帖も本でもテレビも見なかった。
この本は、池波正太郎が歴史上の人物について、対談、あるいは編集者の質問に答えて深く語った本である。
≪歴史を探る・人生を探る 歴史小説の大家池波正太郎が、思い入れの深い歴史上の人物 や事件について語ったり、対談したりしたもの。豊臣秀吉、前田利家、幡随院長兵衛、 赤穂浪士、彰義隊、西郷隆盛と桐野利秋など。≫
他に、淀川長治氏との「いま映画の楽しみ」についての対談、荻昌弘氏との「おせち料理を作れぬ女どもへ」という手厳しい話など。家の普請と重なって、おせちの用意を怠った妻をなぐる、という話にはちょっとがっかりした。昔の亭主はこんなに威張っていたのか。それを嫁に教えなかった、実母にも怒っている。そのあと、ふたりは徹夜でおせち料理を調え、翌朝、至りませんでした、と謝りにきたという。立派というか、考えられない時代だ。
「虚空」 ロバート・B・パーカー 早川書房
VINさんのレビューで「この著者の「プロフェッショナル」を読みたいと探したがなく、同じ著者のこの本を借りてきた。しかし、読み通すことに困難を感じ、未読のまま返却した。
以下3册は、前半に読んだが、早や記憶も曖昧なのである。最後の2册は題名だけ記す。
「MIST」 池井戸潤 双葉社
額田王が詠んだ「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」の舞台、紫野の小説ということで、多いに興味を持ったが、作品的には今まで読んだものに較べ感じが違っていた。企業ものや銀行ものではなく、自殺サイトも絡んだ、中小企業や業績不振のスーパーの倒産、などが絡む殺人事件、取材に来た新聞社の人も次々殺される。交番勤務の若いお巡りさんが事件の解決の一端を担う。
混乱する筋立てで、もしかして初期の作品だったのだろうか。
「どんぐり姉妹」 よしもとばなな 新潮社
「写楽考」 北森鴻 新潮エンターテイメントクラブ
そこで、感想文や筋書き紹介の代わりに、表紙の紹介文など書いておくことにする。
5月~6月初旬までに読んだ本は
認知症にさせられる! 浜六郎 幻冬舎新書
著者は大阪大学医学部卒の内科医師。NPO法人医薬ビジランスセンター理事長。
医薬情報誌「正しい医療と薬の情報」を創刊。「薬のチェックは命のチェック」「高血圧は薬で下げるな」などの著書がある。
≪高齢者は入院するとボケる」とはよく聞く話だが、その多くは、薬が原因の単なる一時的な認知障害(せん妄)に陥っているだけ。にもかかわらず、その状態を「認知症が始まった」と判断し、さらに薬を増やし医者が多くいる。不要な薬を何種類も飲み続けることで、認知症にさせられてしまう悲劇を、どうしたら防げるのか。間違いだらけの診察・投薬から家族を守るために身につけたい薬の知識。処方されたら要注意の薬剤リスト付き。≫
成る程、と思い読み始めたが、薬の名前や副作用など、複雑で理解するのが難しかった。
症例で、投与された薬をやめたら、呆け症状が治った例などあげているが、一般には薬のチェックなど難しい。要するにこの本を買って手元に置き、リストにあげられている薬ではないかチェックするしかない。また、この頃、「病院へ行くな」とか医療、健康食品に関する本が、やたらと刊行されていて、惑わされる人も多いと思う。
「海」 小川洋子 新潮社
短編7編収録。読み始めたら、中の3編は読んだ記憶があった。「海」「風薫るウイーンの旅六日間」「ひよこトラック」は確かに読んでいた。拾い読みして返したのかも知れない。「博士の愛した数式」や「猫を抱いて象と泳ぐ」他、数冊読んでいるが、ほのぼのとファンタジーを感じる。
「歴史を探る・人生を探る」 池波正太郎 河出書房新社
「原っぱ」を読んでから、池波正太郎が好きになった。それまで、剣客ものも鬼平犯科帖も本でもテレビも見なかった。
この本は、池波正太郎が歴史上の人物について、対談、あるいは編集者の質問に答えて深く語った本である。
≪歴史を探る・人生を探る 歴史小説の大家池波正太郎が、思い入れの深い歴史上の人物 や事件について語ったり、対談したりしたもの。豊臣秀吉、前田利家、幡随院長兵衛、 赤穂浪士、彰義隊、西郷隆盛と桐野利秋など。≫
他に、淀川長治氏との「いま映画の楽しみ」についての対談、荻昌弘氏との「おせち料理を作れぬ女どもへ」という手厳しい話など。家の普請と重なって、おせちの用意を怠った妻をなぐる、という話にはちょっとがっかりした。昔の亭主はこんなに威張っていたのか。それを嫁に教えなかった、実母にも怒っている。そのあと、ふたりは徹夜でおせち料理を調え、翌朝、至りませんでした、と謝りにきたという。立派というか、考えられない時代だ。
「虚空」 ロバート・B・パーカー 早川書房
VINさんのレビューで「この著者の「プロフェッショナル」を読みたいと探したがなく、同じ著者のこの本を借りてきた。しかし、読み通すことに困難を感じ、未読のまま返却した。
以下3册は、前半に読んだが、早や記憶も曖昧なのである。最後の2册は題名だけ記す。
「MIST」 池井戸潤 双葉社
額田王が詠んだ「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」の舞台、紫野の小説ということで、多いに興味を持ったが、作品的には今まで読んだものに較べ感じが違っていた。企業ものや銀行ものではなく、自殺サイトも絡んだ、中小企業や業績不振のスーパーの倒産、などが絡む殺人事件、取材に来た新聞社の人も次々殺される。交番勤務の若いお巡りさんが事件の解決の一端を担う。
混乱する筋立てで、もしかして初期の作品だったのだろうか。
「どんぐり姉妹」 よしもとばなな 新潮社
「写楽考」 北森鴻 新潮エンターテイメントクラブ
by ttfuji
| 2012-06-07 19:43
| 読書