2014年 09月 24日
とんだアクシデント |
9月23日(火)
秋分の日。天気に恵まれ、夫は和田堀にある築地本願寺にお墓参りに出かけた。年とともに先祖のお参りには律儀になった。私は夫に託しこの頃はあまりお参りに行かない。もっとも今年は、6月に義弟の納骨の折りにお参りしているが。
身内と会って夕宴を一緒にすることが多く、帰りはわからないから夕食の用意は不要、というのがいつものパターンであった。
7時半少し前、電話が鳴り、早目の帰宅かな、と出ると、夫の名前と年齢を確かめる男性の声。緊張が走る。そうです、と答えると、新宿消防救急隊の者ですが、ご主人が小田急線新宿駅で転んで怪我をしこれから病院へ送るのでご家族に来てもらいたい、という。ホームから線路に落ちた、と早や合点し、意識はあるのですか、と聞いていた。意識はあります、しかし顎を怪我して出血しているし、このまま帰すわけにはいかない、すぐ来てもらいたいという。近くにどなたかいませんか、と言うので娘がいますが。どこに住んでいるか聞かれ、○○と言うと伊勢原より大分近いですね、連絡を取って、来てもらって下さい、と言われた。電話に夫が出て、転んじゃった、大したことないんだけどね、と呂律の回らない口調で言う。娘に連絡してみます、病院はどちらですか、と聞くとまだ決まっていない、決まり次第電話をするというので、私の携帯番号を伝えた。娘は自宅電話も携帯も繋がらなかった。私は、出かける準備をし、身支度した。すぐ入院先が決まり、病院の最寄り駅と場所と電話番号教えてくれた。娘と連絡が取れない旨を伝え、私がすぐ向かうと伝えた。夫は弟や甥と飲むと調子づいて飲みすぎる癖がある。そばにいて制止させようとすると、折角楽しく気持ちよく飲んでいるのに、文句を言うな、と怒られる。必ずいう言葉は、いつまで生きるかわからない、先のない命なのだから、好きなようにさせてくれ、という。大動脈瘤という爆弾を抱えていることを言っているのだ。
家を出る時、娘から電話がかかった。着信記録から電話してきたので、父親の怪我のことを伝え、一緒に行ってもらう積りだったというと、いま帰宅途中なので、荷物を置いて改めて出かける準備をすると言うが私より遅くなりそうなので、今日は一人で行くと伝えた。車中でも何度か電話が鳴ったが、だれもいない所に移動して電話に出た。ネットで調べ、最寄り駅は渋谷より南新宿の方がかなり近いと教えてくれた。新宿から一つ手前の各駅停車駅なので、急行から途中で各駅停車に乗り換えた。駅で病院の名前を言うと、そばにいた赤ちゃんを連れた若い女性が、同じ方面だから一緒に行きましょう、と言ってくれた。5分もかからない所だった。近くで別れ時、ご親切にお礼を言った。
夫は、酔いがさめたのか、元気で照れ臭そうだった。顎の傷は何針か縫合され絆創膏やテープが張られていた。
一人で帰れる、と言ったんだけどね、と虚勢を張る。看護師さんに一人では帰せません、と言われた。救急隊の人に電話をもらった時は仰天した、入院になるのかと思いながら来たんですよ、保険証も探したけれど見つからないし、と夫に言った。
看護師さんが、先生の話がありますからもう少しお待ちください、と言われた。
医師は女医さんで、レントゲンとCT検査をしたこと、抜糸は一週間くらいしてからだが、近くに通っているところがあるのなら、そこでしてもらってもいい、と言われたが、保険証を届ける必要もあるので、再来院することにし、予約が必要と言われ、10月3日(金)と決まった。その時も私が付き添うことになった。保険証なしで自費だったので55,000かかったが、保険証持参で9割が戻ると言われた。
帰りは新宿まで歩いた。10分ほどの距離だった。夫は、私によくわかったね、思ったより早かったね、といい、しきりに初めて救急車に乗った、いい経験した、と楽しそうだった。5万円税金を使ったことになるのですよ、申し訳ないでしょう、とお説教した。先生にお酒は控えるように言われた時も手を振ってそれは困る、と笑っていた。電車の中ではタブレットをいじり、私にも自慢していた。手術後に、ベッドの上で私を待っている時、タブレットを開き地図を表示し、今私はどこにいるか、と聞いたら看護師さんは、ここですと指さしてくれ、タブレットやっているのですか、すごいですね、と言われたと得意そうだった。完全にハイ状態になっていると感じた。
駅からタクシーで帰ると12時半だった。私が駅まで行くときもタクシーを呼んだのだった。
秋分の日。天気に恵まれ、夫は和田堀にある築地本願寺にお墓参りに出かけた。年とともに先祖のお参りには律儀になった。私は夫に託しこの頃はあまりお参りに行かない。もっとも今年は、6月に義弟の納骨の折りにお参りしているが。
身内と会って夕宴を一緒にすることが多く、帰りはわからないから夕食の用意は不要、というのがいつものパターンであった。
7時半少し前、電話が鳴り、早目の帰宅かな、と出ると、夫の名前と年齢を確かめる男性の声。緊張が走る。そうです、と答えると、新宿消防救急隊の者ですが、ご主人が小田急線新宿駅で転んで怪我をしこれから病院へ送るのでご家族に来てもらいたい、という。ホームから線路に落ちた、と早や合点し、意識はあるのですか、と聞いていた。意識はあります、しかし顎を怪我して出血しているし、このまま帰すわけにはいかない、すぐ来てもらいたいという。近くにどなたかいませんか、と言うので娘がいますが。どこに住んでいるか聞かれ、○○と言うと伊勢原より大分近いですね、連絡を取って、来てもらって下さい、と言われた。電話に夫が出て、転んじゃった、大したことないんだけどね、と呂律の回らない口調で言う。娘に連絡してみます、病院はどちらですか、と聞くとまだ決まっていない、決まり次第電話をするというので、私の携帯番号を伝えた。娘は自宅電話も携帯も繋がらなかった。私は、出かける準備をし、身支度した。すぐ入院先が決まり、病院の最寄り駅と場所と電話番号教えてくれた。娘と連絡が取れない旨を伝え、私がすぐ向かうと伝えた。夫は弟や甥と飲むと調子づいて飲みすぎる癖がある。そばにいて制止させようとすると、折角楽しく気持ちよく飲んでいるのに、文句を言うな、と怒られる。必ずいう言葉は、いつまで生きるかわからない、先のない命なのだから、好きなようにさせてくれ、という。大動脈瘤という爆弾を抱えていることを言っているのだ。
家を出る時、娘から電話がかかった。着信記録から電話してきたので、父親の怪我のことを伝え、一緒に行ってもらう積りだったというと、いま帰宅途中なので、荷物を置いて改めて出かける準備をすると言うが私より遅くなりそうなので、今日は一人で行くと伝えた。車中でも何度か電話が鳴ったが、だれもいない所に移動して電話に出た。ネットで調べ、最寄り駅は渋谷より南新宿の方がかなり近いと教えてくれた。新宿から一つ手前の各駅停車駅なので、急行から途中で各駅停車に乗り換えた。駅で病院の名前を言うと、そばにいた赤ちゃんを連れた若い女性が、同じ方面だから一緒に行きましょう、と言ってくれた。5分もかからない所だった。近くで別れ時、ご親切にお礼を言った。
夫は、酔いがさめたのか、元気で照れ臭そうだった。顎の傷は何針か縫合され絆創膏やテープが張られていた。
一人で帰れる、と言ったんだけどね、と虚勢を張る。看護師さんに一人では帰せません、と言われた。救急隊の人に電話をもらった時は仰天した、入院になるのかと思いながら来たんですよ、保険証も探したけれど見つからないし、と夫に言った。
看護師さんが、先生の話がありますからもう少しお待ちください、と言われた。
医師は女医さんで、レントゲンとCT検査をしたこと、抜糸は一週間くらいしてからだが、近くに通っているところがあるのなら、そこでしてもらってもいい、と言われたが、保険証を届ける必要もあるので、再来院することにし、予約が必要と言われ、10月3日(金)と決まった。その時も私が付き添うことになった。保険証なしで自費だったので55,000かかったが、保険証持参で9割が戻ると言われた。
帰りは新宿まで歩いた。10分ほどの距離だった。夫は、私によくわかったね、思ったより早かったね、といい、しきりに初めて救急車に乗った、いい経験した、と楽しそうだった。5万円税金を使ったことになるのですよ、申し訳ないでしょう、とお説教した。先生にお酒は控えるように言われた時も手を振ってそれは困る、と笑っていた。電車の中ではタブレットをいじり、私にも自慢していた。手術後に、ベッドの上で私を待っている時、タブレットを開き地図を表示し、今私はどこにいるか、と聞いたら看護師さんは、ここですと指さしてくれ、タブレットやっているのですか、すごいですね、と言われたと得意そうだった。完全にハイ状態になっていると感じた。
駅からタクシーで帰ると12時半だった。私が駅まで行くときもタクシーを呼んだのだった。
by ttfuji
| 2014-09-24 21:07
| 医療・健康